テーマ:読書

森見 登美彦 「宵山万華鏡」読了

森見 登美彦 「宵山万華鏡」読了。 先日読んだ「有頂天家族」と並んで、「聖なる怠け者の冒険」に続く物語。、 「宵山姉妹」、「宵山金魚」、「宵山劇場」、「宵山回廊」、「宵山迷宮」、「宵山万華鏡」の6編。 「宵山金魚」と「宵山劇場」が対になっていて、明るい感じで、 「宵山劇場」と「宵山回廊」も対になっていて、こちらは暗い…

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伊坂 幸太郎 「チルドレン」読了

伊坂 幸太郎 「チルドレン」読了。 続編が出るということで、再読。 主人公は家裁の調査官。かなりはちゃめちゃな性格だけど、 調査を担当した少年からは好かれているという設定。 5編の短編は過去の主人公が学生時代の話と、 現在の家裁での話が交互に語られる。 初期の伊坂さんらしい、秀逸な短編集。 5編の中では、「チル…

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吉田 修一 「うりずん」読了

吉え田 修一 「うりずん」読了。 全作制覇シリーズ30作中23作目。残り7作。 (3月19日に新刊が出たので、1作増えた。) 「吉田 修一 「うりずん」読了のある風景」をテーマに、佐内 正史さんの写真をもとに、 吉田さんが物語を作ったらしい。 20ある掌編のタイトルはすべて漢字2文字。 これまでの人生を略歴風につ…

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森見 登美彦 「有頂天家族」読了

森見 登美彦 「有頂天家族」読了。 先日読んだ「聖なる怠け者の冒険」のあとがきに、 「宵山万華鏡」と本作がつながっているとのことだったので、 読んでみました。 狸を主人公とするファンタジー。 亡くなった偉大な父の血を継ぐ4兄弟と母、 叔父と2人の息子と妹、師匠の天狗と弁天。 設定といい、ストーリーといい、ものす…

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吉田 修一 「ひなた」読了

吉田 修一 「ひなた」読了。 全作制覇シリーズ 29作中22作目。残り7作。 弟の彼女、弟、兄の妻、兄がそれぞれの出来事を 春、夏、秋、冬の順に語る。 春、夏、秋は起、承、転を踏んでいるように思えるけど、 冬は結にはなっておらず、それぞれの秘密を胸に物語は続いていく。 主人公が変わりながら物語が進んでいくところは…

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森見 登美彦 「聖なる怠け者の冒険」読了

森見 登美彦 「聖なる怠け者の冒険」読了。 京都祇園祭宵山の土曜日に怠け者が冒険するファンタジー。 森見さん初読。 本作はゆるやかな楽しい物語で、神様の命令も聞かない、 究極の怠け者が、正義の味方の魂を救う。 ファンタジーはストーリーを語るのが難しいので、 何のこっちゃだろうけど、このくらいにしておこう。 物語…

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吉田 修一 「女たちは二度遊ぶ」読了

吉田 修一 「女たちは二度遊ぶ」読了。 完全制覇シリーズ29作中21作目。 「どしゃぶりの女」から始まる男性が主人公で、 女性がからむ11の短編集。 最後の「最初の妻」だけタイトルに女がついていない。 あまりちゃんとしていない男性と少し変わった女性。 それぞれの日常を描きながら、 それほど大きくはない「あっ」と…

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篠原 勝之「骨風」読了

篠原 勝之「骨風」読了。 ゲージツ家のクマさんが書いた自伝的短編集。 最初の短編で父が死に、最後の短編で弟が死ぬ。 飼っていた猫が死に、罠にかかった鹿を知り合いが屠り、 全編を通して、何だか死が漂っている感じがする。 「花喰い」に出てくるワカマッさんは映画監督の若松 孝二で、 彼も本作が書かれる2年前に亡くなって…

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米澤 穂信他 「蝦蟇倉市事件2」読了

「蝦蟇倉市事件2」読了。 蝦蟇倉市という架空の街を舞台にしたミステリーオムニバス2作目。 蝦蟇倉は鎌倉をモチーフにしているのは、言わずもがな。 今回は北山猛邦、桜坂洋、村崎友、越谷オサム、秋月涼介、米澤穂信の6人。 米澤さん以外は初読。 北山さんが良かった。何とも言えない、殺人の動機と結末。 前作でもそうだったけ…

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伊坂 光太郎他 「蝦蟇倉市事件1」読了

道尾 秀介、伊坂 光太郎、大山 誠一郎、福田 栄一、伯方雪日 「蝦蟇倉市事件1」読了。 海と山に囲まれた、風光明媚な街、蝦蟇倉(がまくら)。 この街ではなぜか年間平均15件もの不可能犯罪が起こるという。 そんな街を舞台にした5編のミステリー。 道尾さんの作品は嫌いなタイプ。 伊坂さんの作品は短編集「ジャイロス…

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近藤 正高 「タモリと戦後ニッポン」読了

近藤 正高 「タモリと戦後ニッポン」読了。 ウェブで書評を見て、気になったので借りてきた。 タモリは1945年8月22日生まれ。 その生涯と戦後のニッポンを結びつけて語った本。 芸人としてデビューするまでは、戦後ニッポンの復興期と重なり、 早稲田大学を中退して故郷に戻り、再び上京するまでの空白の7年間が興味深い。 …

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吉田 修一 「春、バーニーズで」読了

吉田 修一 「春、バーニーズで」読了。 完全制覇シリーズ 29作中20作目。 表題作を含め、5編からなる短編集。 最初の4編はデビュー作の「最後の息子」で オカマと暮らしていた主人公が登場。 連れ子のいる女性と結婚し、聖蹟桜ヶ丘の彼女の実家に住み、 新宿のバーニーズで買い物をしていて、偶然オカマと会い、 通勤に…

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米澤 穂信 「真実の10メートル手前」

米澤 穂信 「真実の10メートル手前」。 先日読んだ「王とサーカス」と同じ太刀洗万智が主人公の短編集。 タイトル作の「真実の10メートル手前」は、 「王とサーカス」の前日譚的な物語で、太刀洗は新聞記者。 残りはジャーナリストとして登場するので、後日譚的物語。 しかし、最後の「綱渡りの成功例」以外は、 「王とサーカ…

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池澤 夏樹 「うつくしい列島」読了。

池澤 夏樹 「うつくしい列島」読了。 サブタイトルは「地理学的名所紀行」。 池澤さん初読み。随分昔に芥川賞を取ったのは知っていて、 「南鳥島特別航路」という紀行文のタイトルが気になっていた。 内容は、300ページのうち、前半の120ページが 2010年から「ナショナル・ジオグラフィック」に連載された 「日本うるわ…

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沢野 ひとし 「人生のことはすべて山に学んだ」読了

沢野 ひとし 「人生のことはすべて山に学んだ」読了。 サブタイトルは「沢野ひとしの特選日本の名山50」。 沢野さんは椎名誠と高校の同級生で、長年の悪友。 一時期、椎名さんとその一派の本を片っ端から読んだことがあって、 沢野さんの本も何冊か読んだはずだが、全然覚えていない。 これまでに登った山を50選んで、「北の…

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吉田 修一 「あの空の下で」読了

吉田 修一 「あの空の下で」読了。 完全制覇シリーズ 29作中19作目。 ANAの機内誌「翼の王国」の連載をまとめた本の1作目。 2作目の「空の冒険」、3作目の「作家と一日」は既に読んでいる。。 12の掌編小説と6つの旅エッセイ。 連載当初は小説ばかりだったんだ。 2作目では半々、3作目ではエッセイのみになってい…

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道尾 秀介 「透明カメレオン」読了

道尾 秀介 「透明カメレオン」読了。 ラジオのパーソナリティーをやっている主人公が通う浅草のバー。 そこにはママと常連さんしかいない。 そこへ飛び込んできた女性に振り回されながら、 バーの人々は女性を助けるべく動く。 様々なトラップが物語の終盤へ向け明らかになるが、 今回はちょっと後味が悪く感じた。 物語として…

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読書 2015

今年は50作品読んだ。 ここ数年はこんなペースで、週に1冊というところ。 ほとんど図書館で借りるようになり、あまり本は買わなくなった。 ゴールデンウイークに500冊以上あった本(ほとんど文庫本)を 息子に読んでほしい50冊ぐらいを残し処分した。 ちょっと寂しかったけど、ほっといてもしょうがない。 作家別では、吉田修一が1…

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上橋菜穂子 「鹿の王」読了

上橋菜穂子 「鹿の王」読了。 2015年の本屋大賞受賞のファンタジー小説。 大国に征服され、その国から領主と移民が来るが、 その移民の中で、死に至る病が流行の兆しを見せる。 元の国王と国民、それ以前から医学を研究している機関、 移民により祖国を追い出された民の企み。 それぞれの思いが交錯して、最後は何とも…

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米澤 穂信 「さよなら妖精」読了

米澤 穂信 「さよなら妖精」読了 先日読んだ、「王とサーカス」の主人公が出てくる作品。 時代は「王とサーカス」の10年前で、ユーゴスラビアの崩壊が始まった年。 雨の日の下校途中に男子と女子の高校生が、 ユーゴスラビアから来たマーヤという女性と出会うところから物語はスタート。 高校生たちは様々な企画を立て、 2ヶ月…

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吉田 修一 「作家と一日」読了

吉田 修一 「作家と一日」読了。 全作制覇シリーズ 29作中18作目。 ANAの機内誌 「翼の王国」の連載をまとめたもので、 未読の「あの空の下で」、既読の「空の冒険」に続く3作目。 「空の冒険」には短編小説も入っていた気もするけど、 今回はエッセイのみ24編。 いずれも読みやすく、面白い話ばかりだけど、 「風…

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島 泰三 (文)/ 阿部 雄介 (写真) 「日本水族館紀行」読了

島 泰三 (文)/ 阿部 雄介 (写真) 「日本水族館紀行」読了。 ANAの機内誌 「翼の王国」に連載されていた紀行文をまとめた本。 いつも乗っているのに、憶えてないなぁ。 63の水族館が「北の水族館」、「日本海沿岸の水族館」、 「都市型の水族館」、「太平洋岸の水族館」、「淡水系の水族館」、 「東京湾周辺の水族館」…

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吉田 修一 「さよなら渓谷」読了

吉田 修一 「さよなら渓谷」読了。 全作制覇シリーズ 29作中17作目。 市営住宅そばの渓谷で男児の遺体が発見され、 母親が容疑者として逮捕される。 その隣に住んでいる夫婦、事件を取材する記者。 「嘘だろ。」と叫びたくなる結末。 事件は解決されないままなのが吉田流か。

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又吉 直樹 「火花」読了

又吉 直樹 「火花」読了。 言わずと知れた直木賞受賞の大ベストセラー。 かみさんがボランティアをやっている 地域図書で借りてきてくれました。 若い芸人と、彼が師と仰ぐ芸人との物語。 面白いけど、まあ普通かな。 又吉にしか書けないのは確かだとは思うけど。

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吉田修一 「7月24日通り」読了

吉田修一 「7月24日通り」読了。 完全制覇シリーズ29作中16作目。 (「作家と一日」が出たので、1作増えました) 7月24日通りはリスボンにある通りの名前。 それを主人公の女性が自分の住んでいる町がリスボンに似ているということで、 勝手に通勤路につけた。何という発想。 弟の彼女の自己分析の10か条はそのまま主…

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奥田 英朗 「我が家のヒミツ」読了

奥田 英朗「我が家のヒミツ」読了。 「家日和」、「我が家の問題」に続くシリーズ。 今回は「虫歯とピアニスト」、「正雄の秋」、「アンナの十二月」、 「手紙に乗せて」、「妊婦と隣人」、「妻と選挙」の6編。 いずれも夫婦を中心とした家族の物語。 ほんわかする話もあれば、まじめな話もある。 「手紙に乗せて」が良かった。鼻…

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伊坂幸太郎 「陽気なギャングは三つ数えろ」読了

伊坂幸太郎 「陽気なギャングは三つ数えろ」読了。 「陽気なギャングが地球を回す」、「陽気なギャングの日常と襲撃」に続く、 陽気なギャングシリーズの3作目。 伊坂さんの最新刊で、全作制覇を継続(エッセイを除く)。 成瀬、久遠、響野、雪子というメンバは同じ。 冒頭に銀行強盗をやるので、 それぞれのキャラクターと役割を…

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吉田 修一 「長崎乱楽坂」読了。

吉田 修一 「長崎乱楽坂」読了。 全作制覇シリーズ、28作中15作品目。 舞台は作者の故郷である長崎。 夫に先立たれた女性が、幼い兄弟を連れて実家へ戻る。 その兄が主人公。成長するにつれ、様々な波乱があり、 男ばかりでにぎやかだった家は、母と主人公の二人だけになってしまう。 6編からなり、各編のタイトルは「登場…

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吉田 修一 「熱帯魚」読了

吉田 修一 「熱帯魚」読了。 全作制覇シリーズ、28作中14作品目。 デビュー2作目の短編集。 「熱帯魚」、「グリーンピース」、「突風」の3作品。 いずれも、ちょっとどこかがおかしい男が主人公。 それぞれのおかしさは違うけど、悪い人間ではない。 恋愛小説の要素もあり、ちょっと苦手系。 「熱帯魚」で主人公が、コン…

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海堂 尊 「スカラムーシュ・ムーン」読了

海堂 尊 「スカラムーシュ・ムーン」読了。 「ナニワ・モンスター」に続く物語。 海堂作品全制覇継続。 中央対地方、警察対医療という構図は前作と同じ。 警察庁の斑鳩、厚生労働省の彦根という、 それぞれのブレーンも同じ。 今回は、それに加え、斑鳩の部下 雨竜という化け物がからむ。 浪速府の村雨知事は 元大阪府知事…

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