テーマ:読書

宮部 みゆき 「この世の春」読了

宮部 みゆき 「この世の春」読了。 最初は中心人物の元藩主に亡霊が取りついたオカルト時代小説かと思ったら、 多重人格者だった。その3人は幼いままの本人と、 多重人格を形成するきっかけとなった女、そして怒りの塊の男。 物語は過去の闇を解き明かすことで、元藩主の病気が治り、 主人公の女性と結ばれるという大団円だけど、何だか…
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乾ルカ 「コイコワレ」読了

螺旋プロジェクト3作目。 時代は太平洋戦争末期。疎開する青い瞳を持つ小学生女子が海。 疎開先の寺に住んでいる女子が山。 最初からお互いに対立し、大きな事件が起きるが、 海女子の母親が疎開先を訪れ、海女子を諭したことで、 対立していた2人は少しだけ心を開く。 10話からなる物語のタイトルは字は違うけど読みはすべて「コウ」。 …
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澤田瞳子 「月人壮士」読了

螺旋プロジェクト2作目。 奈良時代を背景として、聖武天皇が亡くなったあとの、 とりまく人々の語りで物語は進む。 天皇家が山、藤原氏が海という明確な設定で、 聖武天皇が藤原氏の娘と結婚することで、 山が海に取込まれたことによる聖武天皇の苦悩が描かれる。 1作目の伊坂幸太郎の設定では、山と海は交わらないことになっていたので、本作…
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友情 平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」読了

山中 伸弥 「友情」読了。 山中さんは言わずと知れたノーベル賞学者。 数年前に亡くなった平尾さんはラグビーのカリスマ。 2人はたった6年の付き合いだったけど、 山中さん曰く「40代半ばを過ぎてから男同士の友情を育むというのはめったにないこと」だそうだが、 家族ぐるみの濃厚な付き合いだったそう。 本書は山中さんのインタビュ…
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伊坂幸太郎 「シーソーモンスター」読了

伊坂幸太郎 「シーソーモンスター」読了。 中央公論新社 小説BOCに連載された螺旋プロジェクトの、 「シーソーモンスター」と「スピンモンスター」の2編。 前者の時代設定は米ソの冷戦時代。嫁姑問題に悩むサラリーマンのピンチを、 最後は嫁姑が救う。コミカルで流れるようなストーリー展開はさすが。 後者は近未来。数奇な運命を抱…
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宮部みゆき 「あやかし草子」読了

宮部みゆき 「あやかし草子」読了。 三島屋変調百物語の5作目。 開けずの間、だんまり姫、面の家、あやかし草紙、金目の猫の5編。 今回もおどろおどろしい話と、ほっこりする話が混在しているけど、 一番驚いたのは、まさかの大団円を迎えたこと。 本当に百編書くんだとばかり思っていたので、ちょっと残念。
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横山 秀夫 「ノースライト」読了

横山 秀夫 「ノースライト」読了。 「ノースライト」は北向きの窓から差し込む優しい光。 主人公はバブル崩壊を経験し、離婚して娘と月に1回会う、小さな事務所に所属する建築士。 ある夫婦からの依頼で「ノースライト」を生かした会心の家を建てる。 その後、失踪した顧客の捜索するミステリー。 実在した建築家タウトが物語の軸をなす。 …
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吉田 修一 「続横道世之介」読了

吉田 修一 「続横道世之介」読了。 大好きな横道世之介の続編。 前回は大学1年だったけど、今回は卒業後プータローで過ごしている、 4月から3月の1年。時代設定は1993年~1994年。 世之介と、彼女と3歳の息子、その家族、大学の同級生、 パチンコ屋と床屋で知り合った鮨屋の卵の女性が、 色々なエピソードを挟みながらも何と…
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長岡 弘樹 「赤い刻印」読了

長岡 弘樹 「赤い刻印」読了。 長岡さんの本は「傍聞き」、「教場」に続き3作目。 短編の名手で、本作では「赤い刻印」、「秘薬」、 「サンクスレター」、「手に手を」の4編。 主人公もそれぞれ違い、ストーリーも色々だけど、 しっかりと練られていることがよくわかる。 「秘薬」が一番良かったかな。
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泉 麻人 「東京23区外さんぽ」読了

泉 麻人 「東京23区外さんぽ」読了。 大東京23区散歩に続き、今回は島しょ部を覗く東京23区外を泉さんが散歩。 全部で26市、3町、1村の30市町村を電車に乗ったり、バスに乗ったり、歩いたり。 平凡社のウェブサイトに連載されていたらしく、 調べたら全部で36回。なので複数回連載したところもあると思うけど、 ほとんどは8ペ…
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「福高讃歌」 読了

「福高讃歌」 読了。 福高は福岡高校のことで、ぼくの母校。 2017年に100周年を迎えるにあたり、 地元の西日本新聞社に1年かけて連載された文章が 礎、歩み、部活動、人脈の4部構成でまとめられている。 卒業生で有名なのはノーベル賞を取った大隅さん、 ペシャワール会の中村さん、サグラダファミリア彫刻主任の外尾さんなどなど…
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大井 実 「ローカルブックストアである」読了

大井 実 「ローカルブックストアである」読了。 高校の同級生が書いた本。 と言っても、顔は知っているけど、多分話したことはない。 福岡で本屋を開くまでの、著者の自叙伝的な内容と、 本屋をやる意義、ポリシー的なものが綴られている。 開店の時に駆けつけたという、同級生のI君とH先生は、名前がわかる。 それにしても、文章がうま…
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伊坂 幸太郎 「フーガはユーガ」読了

伊坂 幸太郎 「フーガはユーガ」読了。 伊坂さん、全作制覇継続中。 キーワードは双子、虐待、瞬間移動。 物語はほんの一部を除き、双子の1人の視点で語られる。 感情を持たない悪人はこれまでの伊坂作品でも度々出てくるけど、 今回も最悪の人物の1人。 過去の瞬間移動のエピソードを語りながら、 最後は目的を果たすけど、悲しい結…
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吉田 修一 「国宝」読了

吉田 修一 「国宝」読了。 完読を続けている吉田さんの最新作。 長崎のヤクザの家に生まれた男が、 大阪の歌舞伎の家に入り、紆余曲折の末に、 最後は重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝になる。 しかし、その時には・・・。 かなり面白く、あっという間に読んだけど、 兄としたった男が、20年音沙汰なかった後、 中国の会社…
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海堂 尊 「ゲバラ漂流」 読了

海堂 尊 「ゲバラ漂流」 読了。 「ゲバラ覚醒」に続く、シリーズ2作目。 革命家を目指すゲバラは、故郷のアルゼンチンを出て、 ボリビアに入り、革命軍の一端を担う。 その後、ペルー、パナマ、コスタリカ、ニカラグア、グアテマラと 相棒とは思っていない相棒と付きつ離れつ、南米から中米を進み、 それぞれの国で訓練を受けたり、革命…
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宮部 みゆき「三鬼 三島屋変調百物語四之続」読了

宮部 みゆき「三鬼 三島屋変調百物語四之続」読了。 三島屋のおちかが世にも不思議な物語を拝聴する話の4作目。 今回は、「迷いの旅籠」、「食客ひだる神」、「三鬼」、「おくらさま」の4編。 少しほんわかとする話、とりつく島のない話、最後はよかったと思える話、などなど、 相変わらずの宮部節が炸裂。宮部さんの作品は現代ミステリーも面…
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野田 知佑 「ナイル川を下ってみないか」読了

野田 知佑 「ナイル川を下ってみないか」読了。 モンベルの「OUTWARD」という会員向け雑誌に 1996年~2016年に渡って連載されてエッセイをまとめたもの。 連載はまだ続いているらしい。 世界の川へ、日本の川へ、川の学校の3部構成。 最初の2つは何だか野田さんの昔語りになっている。 これまでに読んだエッセイと内容…
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吉田 修一 「ウォーターゲーム」読了

吉田 修一 「ウォーターゲーム」読了。 「太陽は動かない」、「森は知っている」に続く、 鷹野が主人公の産業スパイ小説。 日本でダムが爆破されるという衝撃的なシーンで物語はスタート。 水資源をめぐる政治家、企業の争いの中で、 主人公を含む、産業スパイが暗躍。 カンボジアに住む、謎の人物が鍵を握る。 謎の人物の正体が明らか…
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海堂 尊「玉村警部補の巡礼」読了

海堂 尊「玉村警部補の巡礼」読了。 「玉村警部補の災難」に入っている「エナメルの証言」からの流れの短編。 四国4県を阿波県、土佐県、伊予県、讃岐県と昔の国名にして、 玉村警部補と加納警視正が四国八十八か所を巡りながら、 各県で事件を解決する物語。各県では直接解決する事件とは別に、 人生ロンダリング(読まないと何のこっちゃだ…
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米澤 穂信 「リカーシブル」読了

米澤 穂信 「リカーシブル」読了。 久々の読書。最近は帰りに飲み屋に行かなくなったので、 読書量が、グッと少なくなってしまった。 父の連れ子の姉と母の連れ子の弟の兄弟。 父がいなくなり、母の故郷へ引越したところから物語はスタート。 町に伝承される話と、昔ここに住んでいたと言い出す弟。 その謎を最後は姉が解き明かす…
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伊坂 幸太郎 「クリスマスを探偵と」読了

伊坂 幸太郎 「クリスマスを探偵と」読了。 図書館で予約して、しばらく待たされた。 手に取ってみると、何と絵本。 クリスマスの夜、浮気調査をしている探偵が、公園で見知らぬ人物と会い、 クリスマスの苦い思い出を語る。 結末の鮮やかさは、さすが伊坂さん。 以前読んだ、「一人では無理がある」に繋がっているな、と思っ…
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太田 和彦 「北の居酒屋の美人ママ」読了

太田 和彦 「北の居酒屋の美人ママ」読了。 何だか最近はすっかり本から遠のいていて、 約2ヶ月ぶりに読了。 サンデー毎日の連載、「ニッポンぶらり旅」をまとめた本の4作目。 太田さんが全国のあちこちで、例によって街をブラブラ、そして酒を飲む。 今回は秋田、福岡、八戸、岡山、勝浦、長崎、奥多摩の7か所。 以前より、1つの…
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米澤 穂信 「折れた竜骨」読了

米澤 穂信 「折れた竜骨」読了。 舞台は12世紀のヨーロッパ。 殺害された王をめぐって、西方から来た騎士が 謎を解き明かすミステリーではあるけど、 犯人は魔術にかけられていて、さらにこの国には、 不死のデーン人がかかわっていて、ファンタジー的な要素もある。 舞台設定がマニアック過ぎると思ったけど、 あとがきによると、エ…
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伊坂 幸太郎 「ホワイトラビット」読了

伊坂 幸太郎 「ホワイトラビット」読了。 伊坂さんの最新刊。 あとがきによると、硬派な犯罪小説を目指したらしいけど、そこは伊坂さん。 「レ・ミゼラブル」と「オリオン座」を軸にストーリーが展開される。 登場人物の一人である黒澤は「重力ピエロ」を始め、 いくつかの伊坂作品に登場するし、 籠城事件後、建物内に誰もいなくなってし…
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太田 和彦 「熊本の桜納豆は下品でうまい」読了

太田 和彦 「熊本の桜納豆は下品でうまい」読了。 サンデー毎日の連載、「ニッポンぶらり旅」をまとめた本の3作目。 太田さんが、日本全国の街をめぐり、日常を過ごす。 朝は喫茶店でコーヒーを飲みながら新聞を読み、 昼は土地の名物を食し、そして夜はもちろん酒。 今回は大阪、熊本、伊勢、浅草、仙台、神戸、松江、米子。 米子以外は…
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松尾 貴史 「東京くねくね」読了

松尾 貴史 「東京くねくね」読了。 東京新聞に連載されたエッセイ。 千代田区を初めとして23区を周り、その後近郊の都市を周る。 とにかく緩い。行き当たりバッタリで、食事時には、酒もOK。 ウンチクが少ないのは松尾さんが関西出身だから。 ほとんど初めて行くようなところもある。 本人があとがきにも書いているように、決してガイ…
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伊坂 幸太郎 「AX」読了

伊坂 幸太郎 「AX」読了。 「グラスホッパー」、「マリアビートル」に続く、殺し屋シリーズ3作目。 シリーズと言っても、そんなに繋がってないけど。 前2作と違い、今回は短編集。 最初の3編が雑誌に掲載されたもので、残り2編が書下ろし。 「AX」が1番良かった。今回は殺しが中心ではなく、 恐妻家の殺し屋の日常を描いた話。 …
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万城目 学「パーマネント神喜劇」読了

万城目 学「パーマネント神喜劇」読了。 万城目さんの最新刊。 神様が主人公の4つの短編集。 それぞれの短編は神様の語りと、 願いを叶えたい、市井の人々の話が交互に綴られている。 神様の語りはユーモラスで、 万城目さんが想像する神様の願いの叶え方も面白い。 結局最後はそれぞれの願いが叶うというハッピーエンドで、 神…
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米澤 穂信 「いまさら翼といわれても」

米澤 穂信 「いまさら翼といわれても」読了。 古典部シリーズの6作目で、6編の短編集。 主人公を含む男子2人、女子2人の高校2年生は、 さすがにキャラクターも確立されストーリーもくっきり。 タイトル作の「いまさら翼といわれても」が良かった。 えるは翼を得たけど、使い方がわからない。 「わたしたちの伝説の一冊」で摩耶花は漫…
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森見 登美彦 「四畳半王国見聞録」読了

森見 登美彦 「四畳半王国見聞録」読了。 例によって、京都の阿呆な学生を描いた7つの短編集。 これまでに読んだ作品に出て来た人物も多々出てくるけど、 ボロボロのアパートの屋上に奉られた阿呆神が各短編での共通項か。 それぞれの短編は面白いことは面白いけど、 別々に発表されたせいか、全体としてのまとまりは今ひとつに感じる。…
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