テーマ:読書

伊坂 幸太郎 「フーガはユーガ」読了

伊坂 幸太郎 「フーガはユーガ」読了。 伊坂さん、全作制覇継続中。 キーワードは双子、虐待、瞬間移動。 物語はほんの一部を除き、双子の1人の視点で語られる。 感情を持たない悪人はこれまでの伊坂作品でも度々出てくるけど、 今回も最悪の人物の1人。 過去の瞬間移動のエピソードを語りながら、 最後は目的を果たすけど、悲しい結…

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吉田 修一 「国宝」読了

吉田 修一 「国宝」読了。 完読を続けている吉田さんの最新作。 長崎のヤクザの家に生まれた男が、 大阪の歌舞伎の家に入り、紆余曲折の末に、 最後は重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝になる。 しかし、その時には・・・。 かなり面白く、あっという間に読んだけど、 兄としたった男が、20年音沙汰なかった後、 中国の会社…

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海堂 尊 「ゲバラ漂流」 読了

海堂 尊 「ゲバラ漂流」 読了。 「ゲバラ覚醒」に続く、シリーズ2作目。 革命家を目指すゲバラは、故郷のアルゼンチンを出て、 ボリビアに入り、革命軍の一端を担う。 その後、ペルー、パナマ、コスタリカ、ニカラグア、グアテマラと 相棒とは思っていない相棒と付きつ離れつ、南米から中米を進み、 それぞれの国で訓練を受けたり、革命…

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宮部 みゆき「三鬼 三島屋変調百物語四之続」読了

宮部 みゆき「三鬼 三島屋変調百物語四之続」読了。 三島屋のおちかが世にも不思議な物語を拝聴する話の4作目。 今回は、「迷いの旅籠」、「食客ひだる神」、「三鬼」、「おくらさま」の4編。 少しほんわかとする話、とりつく島のない話、最後はよかったと思える話、などなど、 相変わらずの宮部節が炸裂。宮部さんの作品は現代ミステリーも面…

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野田 知佑 「ナイル川を下ってみないか」読了

野田 知佑 「ナイル川を下ってみないか」読了。 モンベルの「OUTWARD」という会員向け雑誌に 1996年~2016年に渡って連載されてエッセイをまとめたもの。 連載はまだ続いているらしい。 世界の川へ、日本の川へ、川の学校の3部構成。 最初の2つは何だか野田さんの昔語りになっている。 これまでに読んだエッセイと内容…

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吉田 修一 「ウォーターゲーム」読了

吉田 修一 「ウォーターゲーム」読了。 「太陽は動かない」、「森は知っている」に続く、 鷹野が主人公の産業スパイ小説。 日本でダムが爆破されるという衝撃的なシーンで物語はスタート。 水資源をめぐる政治家、企業の争いの中で、 主人公を含む、産業スパイが暗躍。 カンボジアに住む、謎の人物が鍵を握る。 謎の人物の正体が明らか…

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海堂 尊「玉村警部補の巡礼」読了

海堂 尊「玉村警部補の巡礼」読了。 「玉村警部補の災難」に入っている「エナメルの証言」からの流れの短編。 四国4県を阿波県、土佐県、伊予県、讃岐県と昔の国名にして、 玉村警部補と加納警視正が四国八十八か所を巡りながら、 各県で事件を解決する物語。各県では直接解決する事件とは別に、 人生ロンダリング(読まないと何のこっちゃだ…

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米澤 穂信 「リカーシブル」読了

米澤 穂信 「リカーシブル」読了。 久々の読書。最近は帰りに飲み屋に行かなくなったので、 読書量が、グッと少なくなってしまった。 父の連れ子の姉と母の連れ子の弟の兄弟。 父がいなくなり、母の故郷へ引越したところから物語はスタート。 町に伝承される話と、昔ここに住んでいたと言い出す弟。 その謎を最後は姉が解き明かす…

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伊坂 幸太郎 「クリスマスを探偵と」読了

伊坂 幸太郎 「クリスマスを探偵と」読了。 図書館で予約して、しばらく待たされた。 手に取ってみると、何と絵本。 クリスマスの夜、浮気調査をしている探偵が、公園で見知らぬ人物と会い、 クリスマスの苦い思い出を語る。 結末の鮮やかさは、さすが伊坂さん。 以前読んだ、「一人では無理がある」に繋がっているな、と思っ…

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太田 和彦 「北の居酒屋の美人ママ」読了

太田 和彦 「北の居酒屋の美人ママ」読了。 何だか最近はすっかり本から遠のいていて、 約2ヶ月ぶりに読了。 サンデー毎日の連載、「ニッポンぶらり旅」をまとめた本の4作目。 太田さんが全国のあちこちで、例によって街をブラブラ、そして酒を飲む。 今回は秋田、福岡、八戸、岡山、勝浦、長崎、奥多摩の7か所。 以前より、1つの…

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米澤 穂信 「折れた竜骨」読了

米澤 穂信 「折れた竜骨」読了。 舞台は12世紀のヨーロッパ。 殺害された王をめぐって、西方から来た騎士が 謎を解き明かすミステリーではあるけど、 犯人は魔術にかけられていて、さらにこの国には、 不死のデーン人がかかわっていて、ファンタジー的な要素もある。 舞台設定がマニアック過ぎると思ったけど、 あとがきによると、エ…

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伊坂 幸太郎 「ホワイトラビット」読了

伊坂 幸太郎 「ホワイトラビット」読了。 伊坂さんの最新刊。 あとがきによると、硬派な犯罪小説を目指したらしいけど、そこは伊坂さん。 「レ・ミゼラブル」と「オリオン座」を軸にストーリーが展開される。 登場人物の一人である黒澤は「重力ピエロ」を始め、 いくつかの伊坂作品に登場するし、 籠城事件後、建物内に誰もいなくなってし…

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太田 和彦 「熊本の桜納豆は下品でうまい」読了

太田 和彦 「熊本の桜納豆は下品でうまい」読了。 サンデー毎日の連載、「ニッポンぶらり旅」をまとめた本の3作目。 太田さんが、日本全国の街をめぐり、日常を過ごす。 朝は喫茶店でコーヒーを飲みながら新聞を読み、 昼は土地の名物を食し、そして夜はもちろん酒。 今回は大阪、熊本、伊勢、浅草、仙台、神戸、松江、米子。 米子以外は…

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松尾 貴史 「東京くねくね」読了

松尾 貴史 「東京くねくね」読了。 東京新聞に連載されたエッセイ。 千代田区を初めとして23区を周り、その後近郊の都市を周る。 とにかく緩い。行き当たりバッタリで、食事時には、酒もOK。 ウンチクが少ないのは松尾さんが関西出身だから。 ほとんど初めて行くようなところもある。 本人があとがきにも書いているように、決してガイ…

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伊坂 幸太郎 「AX」読了

伊坂 幸太郎 「AX」読了。 「グラスホッパー」、「マリアビートル」に続く、殺し屋シリーズ3作目。 シリーズと言っても、そんなに繋がってないけど。 前2作と違い、今回は短編集。 最初の3編が雑誌に掲載されたもので、残り2編が書下ろし。 「AX」が1番良かった。今回は殺しが中心ではなく、 恐妻家の殺し屋の日常を描いた話。 …

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万城目 学「パーマネント神喜劇」読了

万城目 学「パーマネント神喜劇」読了。 万城目さんの最新刊。 神様が主人公の4つの短編集。 それぞれの短編は神様の語りと、 願いを叶えたい、市井の人々の話が交互に綴られている。 神様の語りはユーモラスで、 万城目さんが想像する神様の願いの叶え方も面白い。 結局最後はそれぞれの願いが叶うというハッピーエンドで、 神…

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米澤 穂信 「いまさら翼といわれても」

米澤 穂信 「いまさら翼といわれても」読了。 古典部シリーズの6作目で、6編の短編集。 主人公を含む男子2人、女子2人の高校2年生は、 さすがにキャラクターも確立されストーリーもくっきり。 タイトル作の「いまさら翼といわれても」が良かった。 えるは翼を得たけど、使い方がわからない。 「わたしたちの伝説の一冊」で摩耶花は漫…

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森見 登美彦 「四畳半王国見聞録」読了

森見 登美彦 「四畳半王国見聞録」読了。 例によって、京都の阿呆な学生を描いた7つの短編集。 これまでに読んだ作品に出て来た人物も多々出てくるけど、 ボロボロのアパートの屋上に奉られた阿呆神が各短編での共通項か。 それぞれの短編は面白いことは面白いけど、 別々に発表されたせいか、全体としてのまとまりは今ひとつに感じる。…

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森見 登美彦 「恋文の技術」読了

森見 登美彦 「恋文の技術」読了。 京都から能登の研究所に飛ばされた大学院生が、 同級生、研究室の意地悪な女子の先輩、以前、家庭教師をしていた小学生、 妹、そして森見 登美彦に手紙を書きまくり、 憧れへの女性への恋文を書く技術を磨くというへんてこな物語。 女性への失敗書簡集もあり、最後は、関係者を大文字山に集めるた…

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森見 登美彦 「【新釈】走れメロス 他四篇」読了

森見 登美彦 「【新釈】走れメロス 他四篇」読了。 中島 敦 「山月記」、芥川 龍之介 「藪の中」、太宰 治 「走れメロス」、 坂口 安吾 「桜の森の満開の下」、森 鴎外 「百物語」を 森見流に焼き直したもので、主人公は京都の大学生。 あとがきによると、「原典を形づくる主な要素が明らかに 分かるように書こうとした。」とのこ…

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村上 春樹 「騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編」読了

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編。 様々なナゾはあまり解かれないまま、 主人公は勝手に大団円を迎えてしまった。 1番のナゾは、第1部の冒頭で主人公が顔のない男に 肖像画を描くよう要求されて、それができない場面が出てくるけど、 それっきりになってしまったこと。 イデアとメタファーという、あまりにも抽象的な表現を …

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宮部 みゆき 「希望荘」読了

宮部 みゆき 「希望荘」読了。 杉村 三郎シリーズの4作目。 主人公の杉村 三郎は、3作目で離婚。 それまでの探偵ライクな行動から、本物の探偵になった。 4編の物語の1編はそのきっかけとなるもの。 タイトル作の「希望荘」が1番面白かった。 本物の探偵になるまでは、事件が向こうから近づいていたけど、 探偵になり、依頼を受…

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村上 春樹 「騎士団長殺し : 第1部 顕れるイデア編」読了

村上 春樹 「騎士団長殺し : 第1部 顕れるイデア編」読了。 久々の村上 春樹。 イデアが騎士団長の姿をして顕れる。 何をどう語ればいいのかわからない。 隠されたものが多すぎて、第2部の展開がどうなるか全く予想つかない。 面白いかと言えば、面白い。 春樹ワールドと言ってしまえば、それまで。

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米澤 穂信 「ふたりの距離の概算」読了

米澤 穂信 「ふたりの距離の概算」読了。 古典部シリーズの5作目。 主人公たちは2年生になり、古典部にも新入生がやってくるが、 仮入部のままやめてしまう。 部長である女子と諍いがあったようだが、理由は謎のまま。 それを主人公が校内マラソン大会で20キロ走る間に解き明かす。 でも、謎は解かれたけど、問題は解決しない。 高…

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森見 登美彦 「夜行」読了」

森見 登美彦 「夜行」読了」。 最近お気に入りの作家の最新作。 岸田道生という銅版画家の「夜行」という連作にまつわる不思議な話。 「夜行」は日本各地の街にある家と顔のない女性が刷られた版画で、 10年ぶりに集まった5人の男女が、尾道、奥飛騨、津軽、天竜峡、そして鞍馬で、 おどろおどろしい経験をする。 最後の鞍馬では主人公…

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宮部 みゆき 「ペテロの葬列」

宮部 みゆき 「ペテロの葬列」。 杉村 三郎シリーズの3作目。 カリスマ創業者の妾腹と結婚した主人公は 相変わらずモヤモヤした生活を続けているが、 今回も事件に巻き込まれ、解決へ向けては活躍する。 いったん解決したように見えた後、 ヒラメキで最後の詰めをするのは、前作と同じ。 そしてモヤモヤ生活はアッと驚く展開でスッキ…

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米澤 穂信 「遠回りする雛」読了

米澤 穂信 「遠回りする雛」読了。 古典部シリーズの4作目。 今回は入学後から春休みまでのエピソードを拾う短編集。 主人公のホータロー、里志、千反田、摩耶花の4人の登場人物が過ごす 高校生らしい生活の中で起こる小さな謎を ホータローが解き明かすというのは同じ流れ。 摩耶花と里志の恋の行方、 千反田を意識し始めたホータロ…

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米澤 穂信 「クドリャフカの順番」読了

米澤 穂信 「クドリャフカの順番」読了。 「古典部シリーズ」の3作目。 3作目ということもあって、 高校1年生である古典部の4人のキャラクターはほぼほぼ固まってきた。 しかしそれは、ミステリーとは言え、高校での事件なので、 物語の行方が読者の期待とさほど違わないことと想定される。 主人公が事件をほぼ解決するけど、 それ…

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宮部 みゆき 「名もなき毒」読了

宮部 みゆき 「名もなき毒」読了 「誰か Somebody」に続く、杉村 三郎シリーズの2作目。 前作よりもずっと長くなっている。 主人公を取り巻く環境は、 編集部のアルバイトが変わった以外はそれほど変わっていないが、 それが今回の物語の中心の1つ。 人が死んだ事件に、また関わるけど、 それは非日常的なことで、 直感…

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米澤 穂信 「愚者のエンドロール」読了

米澤 穂信 「愚者のエンドロール」読了。 「氷菓」に続く古典部シリーズの2作目。 登場人物は前作と同じ、主人公を含む高校古典部の4人。 今回は作成途中で脚本役が倒れたため撮影が中断された 2年生のクラスのミステリービデオの続きを推理するという内容。 主人公は誤った推理をするが、そのまま受け入れられ、 ビデオは完成。しかし…

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