飲み友

初めて会ったとき、偉そうなやつだなと思った。
入社は1つ下、年は1つ上。でも、実際に偉くなった。

昔はよく飲んだ。
居酒屋に4人で行って、瓶ビールを4本頼み、
それぞれ手酌で飲むというのは、彼が開発した技だ。

若くして結婚した。
相手はグループ会社のぼくの同期。びっくりした。

自宅にも2回おじゃました。
自作のパイナップル入り酢豚をふるまってもらい、
奥様のピアノを聴いた。

妙にボーリングがうまかった。
ゆっくり振り上げて、優しく置いた球は、綺麗にカーブを描いた。

長崎まで結婚式にも来てもらった。
楽しんでくれただろうか。

アメリカでも飲んだ。
上海という中華料理屋が彼のお気に入り。ぼくもお気に入り。

免許は持っていたけど、アメリカでしか運転したことがない。
それは彼の誇り。同乗したとき、ちょっと怖い思いをしたけど。

最後に会ったのは、去年の12月。
その時は元気そうだったけど、少しやせたかなと思った。

身近な同世代の死は初めてかもしれない。
ワインを1本飲んだところで訃報を聞き、もう1本飲んだ。

合掌。

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