墓のうらに廻る

「墓のうらに廻る」は尾崎放哉の俳句。
中学時代の国語の先生が、自由律俳句の第一人者として教えてくれ、
「咳をしても一人」という句とともに、強烈に印象に残っている。

名古屋の友人と飲んだ翌日、昨年亡くなった友人のお墓詣りに一緒に行くことにした。
高校3年の時に同じクラスだった友人も来てくれて北鎌倉駅で待ち合わせ。
彼は円覚寺の続燈庵というところに眠っているらしい。

入口で拝観料を払い、進むと売店があり、
お花と線香を調達。

山門、舎利殿などを拝観しながら、続燈庵へ。
用事のない人は入らないようにという注意書きがあるが、
墓参りという用事がある我々は堂々と中に入る。
墓の場所がわかっていなかったが、誰もおらず、聞くこともできない。
それほど広い墓地ではなかったので、3人で探すと、
5分ほどで発見。

このお墓は、彼のお父さんが亡くなった時に
彼と奥様で作ったらしい。
暑いので、お墓に水をかけてあげる。
まだ新しい花が飾ってあったので、水を変え、
我々が持って来た花も添える。
線香を灯し、両手を合わせる。

卒塔婆が真新しいと思ったら、昨日取り替えたばかりらしい。
周りもみんな新しいので、お寺さんがやってくださったのだろう。
墓のうらに廻ると、お父さんの名前と並んで、彼の名前が刻まれていた。
行年55歳。改めて、若過ぎる死に合掌した。

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