奥田英朗 「無理」読了

奥田英朗 「無理」(文春文庫)読了。
大好きな作家の今年2冊目。今回はどんな感じでしょうか。

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内容的には作家デビュー間もなくに書かれた「最悪」、「邪魔」と
同じ系列か。タイトルも漢字二文字だし。

ゆめの市という地方都市、冬の灰色の空の下、
5人の男女が無理な状況へと進んでいく。

1.ゆめの市役所の福祉課に勤める公務員。
  対応した住民の逆恨みを買い、車を運転中にトラックで追い回される。
2.東京の女子大に入ることを夢見る女子高生。
  引きこもりの男に誘拐、監禁され絶望の淵に立たされる。
3.離婚し、困窮な生活を強いられる中年女性。
  現実逃避のため新興宗教にのめりこむ
4.親の地盤を引継いだ市議会議員。
  癒着している土建屋兄弟の弟の思慮ない行動に追い詰められる。
5.暴走族上がりのサラリーマン。
  昔のヘッドがやっている会社で詐欺まがいのセールスをやっているが、
  先輩が社長を殺し、窮地に陥る。

この5人の無理な状況は他にもいろいろあるんだけど、
ラストの大規模玉突き事故にみんな巻き込まれたところで終わり。

他の作品同様、人物描写、シチュエーションの設定など緻密で
ぐいぐい読み進められる。
でも、このラストはちょっと無理でしょう。

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    Excerpt: 奥田英朗 「噂の女」読了。 大好きな作家のひとりで、 現時点で残っているのは「沈黙の町で」の一冊となった。 Weblog: horikenな日常 racked: 2014-01-30 23:04