酒井順子 「女流阿房列車」 読了

酒井順子 「女流阿房列車」(新潮文庫)読了。
タイトルに引かれて買ってしまいました。

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「阿房列車」はもちろん鉄ちゃんの草分け内田百閒の名著で、
エッセイストの酒井さんが百閒よろしく鉄道に乗る話。

この酒井さん、鉄道紀行作家として著名だった宮脇俊三さんを
敬愛している鉄ちゃんのようだが、乗り方は全く違う。
宮脇さんは自分で時刻表片手に計画を立てるところから楽しんでいたが、
酒井さんは新潮社のT氏が立てたプラン通りに乗るというもの。
T氏は自分が実行したいプランを自分で乗ってもいいけど、
自分が乗っても名文は書けないので酒井さんに託したらしい。
同乗するのは同じ新潮社のK嬢。主な内容はこんな感じ。

・メトロの女
 東京の地下鉄を1日で乗りつぶすという企画。
 2009年当時できたけど、副都心線が開通した現在は可能なのだろうか。
・鈍行列車の女
 鈍行列車で一日にどこまで行けるか。
 正解は横浜~八代。
・秘境駅の女
 日本の全駅に降りた横見浩彦氏監修、菊池直恵さん作のマンガ
 「鉄子の旅」とのコラボ企画。
 酒井さんのエッセイと菊池さんのマンガを同時収録。
・膝栗毛な女
 東京から京都まで色々な乗り物を53回乗り継ぐ旅。
 最後は逢坂の関を越えて徒歩で到着。
・トロッコ列車の女
 嵐山鉄道で紅葉を愛でるのに始まり、京都の鉄道を乗りつくす。
 このシリーズの中では結構楽な旅。
・9 to 5の女
 根室本線を9時から5時まで鈍行で乗る旅。
 酒井さんは乗車中に寝るという鉄ちゃんとしては致命的な欠点を持っており、
 この旅では寝ずに過ごすことに挑戦。
・廃線跡の女
 線路が付け替えられて廃線となった北陸本線のあとをひたすら歩く。
・こだま号の女
 東京から博多までこだま号による新幹線各駅停車の旅。
・スイッチバックの女
 信越本線、篠ノ井線をスイッチバックの権威(スイッチバッカー)と訪ねる。
・旧国名駅の女
 四国4県の旧国名(讃岐、阿波、土佐、伊予)のついた駅を
 降りて巡る、四国巡礼の旅

かなり過酷な旅が多いが、酒井さんは淡々とこなしていく。
軽い鉄ちゃん(自称)の私としては時間と金があるなら挑戦してみたく、
とってもうらやましい。

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